ぶう17歳

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帰省して久しぶりにぶうに会ってきた。
ぶうは17歳。人間なら若さあふれる年だが、わたしが知っているパグの中では最高齢だ。

ぶうはすっかり耳が遠くなってしまった。
昔なら、わたしのバイクのエンジンの音を聞き分けて、家に近づくともう、早く来いと大騒ぎだったのに。

今は傍らに座って頭を撫でても、すぐにわたしとは分からない。
彼の目は、もう見えない。
しばらく不思議そうににおいをかいで、それから、喜びを爆発させる。
おぼつかない足取りで膝に乗り、おでこをグリグリと押しつけてくる。
この間、わたしをはっきりと分からなかったのはどうもねぼけていたからのようだ。
今回は、身をよじって喜んでくれた。

そして、ぶうはまたすぐ眠ってしまう。
ぶうは、一日のほとんどを寝て過ごす。

それでも食いしん坊はあいかわらずで食べ物のにおいがすると必死でおねだりをする。

食えるうちはまだ大丈夫だよな?
次、会えるのは夏か。
夏は厳しい季節だけど、できれば元気でいてくれ。




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