居住生物の紹介



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ぶう:苦悩するキングオブ四つ足動物(♂)

 最古参にして最強の四つ足動物。唯一のイヌ科。まとまる気がまるでないネコどもに対して、何とか法と秩序を確立しようと奮闘している。彼の考える法とは、「甘えていいのはボクだけ。おねだりしていいのはボクだけ」というきわめてシンプルなもので、法三章の劉邦も敵わない。ただし、彼はこの法を幼い者には適用しない。子猫が二足歩行動物の膝に乗っているときは額のしわを深くしてじっとガマンするのである。



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べえ:柄の悪いお嬢(♀)

 断っておくが、彼女はきわめて礼儀正しい。彼女は二足歩行動物に抱き上げられるのは嫌いなのだが、抱き上げられるのに抵抗したりしない。それどころか、軽くのどを鳴らしてあいさつをしてから、降ろしてくれと意志表示をする。「あなたは好き。でもだっこは嫌い」というわけだ。柄が悪いというのは体の模様について言っているだけである。ぶうを母と思っている。



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マクロ:恐怖のマザコン猫

 何にでもおびえる。いい年をして母と慕うべえの乳をすう。毛並みはなかなか立派なのだが‥‥。
 

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ぷに:とことん性格のいいヤツ(♂)

 夏はクーラーの前で、冬はストーブの前で股を大きく広げて眠りこけている。その姿を見ると、思わず猫の尊厳はどこへ行った? と言いたくなる。プライドがない方が幸せになれるという見本かもしれない。肩肘張らず、ほとんどの猫と仲良くしている。子猫の授乳は彼の役目になった。見ているだけで幸せな気分にさせてくれる。


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ミクロ:気の強い姐御(♀)

 ネコ科の中でもっとも二足歩行動物が好きなのが彼女。キングの掟へのもっとも果敢な挑戦者である。子猫と見まがう小さな体でありながら、その気迫は遙かに大きな者たちを圧倒する。ネコ科最強の位置にあっさりとついてしまった。新参者でありながら、先住者に全く敬意を表しないヤツだ。そう思っていたのが誤りだったことは次のネコが来てわかった。そうか、あれでも遠慮していたのか‥‥。



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ディー:押し掛け飼い猫(♂)

 むりやり居着いてしまった巨大猫。なんとイヌ科のぶうよりデカい。押しの強さは天下一品。実力的には最強と思われるが、先住者には非常に敬意を払っており、叩かれても反撃しない。例外がマクロである。おまえのようないじけ猫にまで叩かれるいわれはない、と思うのか反撃して追いかけ回す。ところが、争っているとぶうが飛んできて両方を蹴散らしてしまう。ぶうはマクロが大嫌いなのだが、新参者が秩序を乱すことはそれ以上に許しがたいようだ。マクロが追い出されずにすんでいるのはぶうのおかげである。

 このときは、猫はまだ5匹だった。それでも十分に多いが。その後の経過についてはまさしく"乞う、ご期待"と言うしかない。



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